2017/01/10
国際交流

キルギス共和国名誉領事に就任した東京医科大学の中島利博教授がキルギスとの医学?医療の枠を越えた国際交流の発展に貢献

左から、中谷元衆議院議員、尾崎正直高知県知事、キルギス共和国駐日大使チンギス?アイダルベコフ氏、本学医学総合研究所中島利博教授 会談をする尾崎知事(左から2番目)とアイダルベコフ駐日大使

 昨年12月17日、キルギス共和国駐日大使のチンギス?アイダルベコフ氏が初めて高知県を訪問し、同県の尾崎正直知事と会談しました。

 これは、東京医科大学医学総合研究所?中島利博教授の長年にわたるキルギスへの医療支援により、昨年、名誉領事に任命され、この度、高知市内で名誉領事館開館記念オープニングセレモニーが行われたことによるものです。
中島教授は10年以上にわたり高知市にある海里マリン病院において、高知県を中心としたリウマチ性疾患の地域医療を支えてきたことや、キルギス人医師の日本での研修を高知で受け入れていることなどから、同市内の医療施設内に名誉領事館が設けられました。

 知事に加え、日本?キルギス友好議員連盟の長である中谷元衆議院議員、そして中島教授を交えた駐日大使との会談では、経済、文化面での交流を進めることや、姉妹都市提携案も話し合われました。医療支援をきっかけとして、今後、様々な分野での国際交流が加速していくことが期待されます。
同教授も、「東京医科大学をはじめとした日本の優れた医療や介護の紹介?援助はもちろんのこと、姉妹都市提携、よさこいなど文化面での交流、さらには国際交流に重点を置いている本学を介した学生、医師などの人材交流も進めたい」と、国際交流の促進に向けて、医学?医療の枠を越えて関わっていく決意を述べています。

 中島教授は、2006年に初めて同国を訪れて以来、先進国ではほぼ撲滅状態にあるにもかかわらず、中央アジアの各国においてはいまだに子供たちに蔓延する"リウマチ熱"、およびその後遺症による"リウマチ性心疾患"を見出し、調査、治療、予防活動の指導にあたっています。全国的な実態調査、高精度検査機器の導入、現地の医師に対する診断?治療方法指導、母子手帳の配布など母親への啓発活動など、保健システム全体の構築支援も行っています。


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