2023/01/06
法人?大学

新年のご挨拶 理事長 矢﨑 義雄/学長 林 由起子

新たな飛躍の年に

理事長 矢﨑 義雄

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 謹んで新春のお喜びを申し上げます。そして新しい年を迎え、皆様に年頭のご挨拶を申し上げます。

 昨年は、コロナ禍に加えて、ウクライナ戦争、北朝鮮のミサイル発射、そして円安と物価高に見舞われ、厳しい1年となりました。さらには年末に大发体育在线_2024欧洲杯赌球平台#感染症の第8波に襲われ、この度は無症状の方が多いことから、院内感染のリスクが高く、また職員の感染もみられたことにより、大学病院をはじめ附属病院における医療の逼迫状況が続きました。しかし、それにもかかわらず、これからは、病院運営も「withコロナ」を目指して、一般診療と大发体育在线_2024欧洲杯赌球平台#感染症へのきめ細かな対応の切り替えが社会から求められることと思われます。その対策として、的確な状況判断を行い、感染動向に合わせた院内体制の整備を行うことといたしました。このような環境下にあっても、大学病院、八王子医療センターでは、病院機能評価の更新審査に向けて様々な改革が行われました。茨城医療センターでも総合診療を中心とした特色ある大学附属病院を目指した改革が進められています。

 さらに、平成の終わりに明らかとなった重大事象以降、入試改革並びに大学運営のコンプライアンス、ガバナンスの強化などの改革を行い、改善に向けた諸施策を実行して参りました。その結果、大学の機関別認証評価は改めて適合の判定を受け、私立大学等経常費補助金につきましても75%の交付まで回復しました。本年度は100%を目指して、引き続き社会からの信頼回復に向けて努めて参ります。

 各施設の整備事業においては、「将来構想統括会議」で検討を重ねて、西新宿キャンパスの研究教育棟と看護師宿舎を兼ねる共同ビル(仮称)はいよいよ設計段階に入り着工が見えてきました。引き続き、新宿キャンパス、茨城医療センター、八王子医療センターなどの施設の老朽化対策の建設?改修計画の実現、そしてDXに向けたICTの充実を目指した事業なども目下進行中です。これらの整備事業の実施を進め、教育と研究の環境整備を行うとともに、優秀な人材を育成することにより、本学のブランド力のさらなる向上を目指して体制を整えております。

 このように、「withコロナ」による社会情勢の変化への対応、施設整備の充実の推進も、最近の物価高、建築コストの高騰などにより、取り巻く環境が厳しさを増しています。さらに「働き方改革」もその実施が迫り、その対応が喫緊の課題になっています。これには、 しっかりとした事業計画、資金計画の下での実行が重要になります。時代の変化、環境の変化に柔軟に対応して、今年を東京医科大学の新しい発展の年にいたしたく、教職員の皆さんとともに努めていきたく存じておりますので、何卒よろしくご支援くださいますようお願い申し上げます。

春を待つ

学長 林 由起子

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 皆様、明けましておめでとうございます。

 Withコロナになって3年。活発で変幻自在なウイルスにより、マスク生活や一定の行動制限に諦めに近い形で順応している日々が続いています。

 教育現場でも様々な変化が生じています。本学では対面とオンラインを併用する学修形態が定着し、その結果、能動的な学びのできる学生は学力が向上すると共に、多方面で活躍の場が広がっています。医学科で今年度から開始した自由科目への参加人数は予想以上で、熱心に活動する様子は頼もしい限りです。次年度は外科手技を学ぶコースも新設予定です。一方、その場しのぎの学修を繰り返す学生は進級試験で苦労している様子が伺われます。密にならない充実した学修環境の整備、という点でも課題があります。部活動は再開しましたが、医学部生として制限のある学生生活を強いられ、しっかりと人と関わることで培われていく学生の内面に様々な影を落としています。今後も学年担任や相談教員、学生?職員健康サポートセンター、総合事務センターなど、多方面からきめ細やかな配慮を続けていきます。

 2018年の不適切入試事案から4年が過ぎました。2021年4月に大学基準協会の機関別認証が戻り、2022年10月に医学科、看護学科ともに分野別認証評価を受審しました。私立大学等経常費補助金の回復も、あと一歩のところまできました。本学の信頼回復に最も重要な「公正な入学試験」を継続しつつ、より良い入試のあり方を検討し、医学科は2024年度から、学生の出身地域の多様性を確保するとともに、将来、地域医療を担う人材を育成することを目的に、独自の全国ブロック別学校推薦型選抜を開始します。   

 学部教育では、語学教育の一層の充実を目的に国際教育研究センターを設置しました。両学科ともに次年度から新体制で語学教育を実施します。また一般教育科目の一部で両学科合同授業も開始します。基礎医学統合演習、医薬工連携授業などのアクティブラーニングや実践力を重視した臨床実習プログラム等、更なる教育の充実を図っていきます。そして現在、活発に行われている学部生の医学研究を卒後も継続?発展可能な新たな大学院制度を検討しています。

 今後も一人ひとりを尊重し、それぞれが個性と能力を十分に発揮できる柔軟かつ強靭な組織づくりを目指すことで、歩みを止めることなく新生東京医科大学の活性化を目指していきます。

 皆様にとりまして幸多き1年であります様、心よりお祈り申し上げます。

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