2020/05/14
研究活動

東京医科大学微生物学分野の柴田岳彦准教授および中村茂樹主任教授が参画する研究グループが、RSウイルス感染が細菌性肺炎を誘発するメカニズムを発見 ―二次性細菌性肺炎の新規予防?治療法の開発への期待―

 このたび、本学微生物学分野の柴田岳彦准教授(研究当時:国立感染症研究所免疫部主任研究官)および中村茂樹主任教授が参画する研究グループは、RSウイルス感染によって誘導される二次性細菌感の免疫学的メカニズムを発見しました。

 本研究グループはRSウイルス感染後の二次性細菌感染マウスモデルを作製することにより、RSウイルス感染によって生じるgrowth arrest specific 6(Gas6)/Axlシグナルが生体の免疫応答を抑制し、細菌感染を容易にすることを明らかにしました。さらに、RSウイルス感染後でも阻害剤の投与によりAxlシグナルを遮断すれば、細菌のクリアランスが正常化し、重症感染を免れることも判明しました。

 本研究成果は、2020年5月4日16時(米国東部標準時間)米国科学誌「The Journal of Clinical Investigation」に掲載されました。

 本研究により、ウイルス感染に伴う二次性細菌性肺炎に対する新しい予防?治療法の開発につながることが期待されます。

■プレスリリース(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)はこちら>>

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