2023/10/30
医学科 研究活動

本学医学科第5学年 新井優樹さん、小川文寧さんが学長賞を受賞 ~第40回韓国老化学会?韓日合同シンポジウムでの「ベストポスター賞」受賞を受けて~

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学長賞を受賞した新井優樹さん(左)と小川文寧さん(右)

新井優樹さん、小川文寧さんが「学長賞」を受賞(2023.10.30掲載)


 本学医学科第5学年 新井優樹さん、小川文寧さんが第40回韓国老化学会?韓日合同シンポジウムで「ベストポスター賞」を受賞したことを受け、2023年9月20日に開催された医学科教授会にて、林由起子学長より「学長賞」が授与されました。

 本学では、医学部学生が在学中に筆頭著者として英文原著論文を発表?アクセプトされた場合、または優秀な業績?研究成果を発表した場合に、学長賞として表彰され、賞状および副賞が授与されます。

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賞状を手にする新井優樹さん(左)と小川文寧さん(右)

第40回韓国老化学会?韓日合同シンポジウムで「ベストポスター賞」受賞(2023.8.8掲載)


 2023年7月に韓国で開催された第40回韓国老化学会?韓日合同シンポジウムで、本学医学科第5学年 新井優樹さん、小川文寧さんが英語でポスター発表を行い、「ベストポスター賞」を受賞しました。

 この賞は、韓国および日本の若手研究者が行った優秀な研究発表に授与され、次世代の韓日基礎老化研究者による研究活動のさらなる発展を奨励するものです。

<受賞した賞>
The 40th Spring Conference of the Korean Society for Gerontology & Korea-Japan Joint Symposium, Best poster award


<ポスター演題>
Control of hypothalamic proopiomelanocortin (POMC) neurogenesis through lifetime
生涯にわたって続くプロオピオメラノコルチン発現ニューロン新生の制御機構)

<受賞理由>

 視床下部プロオピオメラノコルチン(POMC)ニューロンは、成体においても新生され、摂食抑制にはたらくことでメタボリック症候群の予防にはたらくが、POMCニューロン新生メカニズムは不明でした。本研究では、新生POMCニューロンのバイオマーカーとして転写因子Prox1を発見し、またPOMCニューロン新生シグナル解析系を確立することに成功しました。

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小川文寧さん(左前)、新井優樹さん(左後ろ)、小川莉奈さん(共著者;中央前)、高橋宗春主任教授(中央後ろ)、大山恭司准教授(右)

指導教員コメント(組織?神経解剖学分野 大山恭司 准教授)


 第4学年の自主研究以来、新井優樹、小川文寧の両名と、摂食抑制にはたらく視床下部プロオピオメラノコルチン(POMC)ニューロン新生に関する研究を行いました。彼らはOSCE、CBTの試験勉強の合間を縫って、週末返上で実験しました。そして今年3月に日本解剖学会(仙台)でポスター発表をしました。新幹線で移動中に、学会直後の学年末試験の勉強をするというすさまじいスケジュールで、頭が下がる思いでした。

 今年7月に開催された第40回韓国老化学会?韓日合同シンポジウム(ソウル)にポスター演題を応募したところ、大会長のLee教授(Korea University)から新井、小川両名のポスターがショートトークに選出されたので、学生に口演してほしいと連絡を受けました。学会まであと1週間。病院実習後にzoom、週末は対面で、英語で発表練習をしました。やっと何とかなると思っていたら現地で発表ファイルが開かないというトラブルが発生。急遽、別ファイルを使い、口頭発表をしました。私はあとで知ったことでしたが、実は元のファイルにはいざという時に使える英語原稿が書かれていたのですが、実際に発表に使ったファイルはスライドのみ。練習の成果が生かされて、聴衆は何も気づかぬまま、原稿なしのスムーズな英語発表となりました。ポスター発表でも韓国老化学会の重鎮が続々と訪れて、学生は堂々とディスカッションしていました。日本国内の学会ですら一般口演をしたことのない2人が、英語で颯爽とポスターおよび口頭発表をする姿は頼もしい限りでした。そこへさらなる朗報が学会会場でアナウンスされました。ベストポスター賞受賞です。

 将来彼らは、医療現場で不測の事態に陥っても、冷静に判断、対応できるプロの医師になっていくのだろうということを確信できた、そして喜びに満ちた1日でした。新井優樹君、小川文寧さん、ベストポスター賞おめでとうございます。

受賞者コメント(医学科第5学年 小川文寧さん?新井優樹さん)


 私達は、第4学年のカリキュラムである自主研究で組織?神経解剖学分野に所属したことをきっかけに研究を始めました。1ヶ月間の自主研究が終わったあとも、研究室の先生方のご厚意で研究に携わることができ、これまで共用試験前や臨床実習の合間を縫って研究を行ってきました。具体的には、胎児および生体マウスの恒常性維持に働くプロオピオメラノコルチン(POMC)ニューロンの新生?発生について大山恭司准教授のご指導のもと研究を進めています。これまでの活動内容としては、今年3月に仙台で行われた第128回日本解剖学会の一般参加、そして7月に韓国で行われた第40回韓日シンポジウムのポスターセクション参加であり、今後は11月に開催される医学会総会にも参加予定です。今回の韓日シンポジウムでベストポスター賞を頂くことができたのは、高橋宗春主任教授、大山恭司准教授のご指導あってだと考えます。先生方に心より感謝申し上げます。お互い限られた時間の中での発表準備、英語でのコミュニケーション、現地で出会った先生方や他大学の学生との交流、これら全てが私達の財産となりました。

 今後も臨床、基礎双方において勉学と研究に精進してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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