2023/11/17
研究活動

<5年連続>本学医学総合研究所の落谷孝広特任教授が、Web of Science の2023年Highly Cited Researchers(高被引用論文著者)に選出されました。

HCR2023.jpg

 2023年11月15日に、クラリベイト?アナリティクス社が発表した2023年度の高被引用論文著者リストで、本学の医学総合研究所 未来医療研究センター分子細胞治療研究部門の落谷孝広特任教授が選出されました。これにより、2019年度から5年連続の選出となりました。

 これは、Web of Science?の分野別?年度別の被引用数で上位1%に入るような被引用数の多い論文を複数発表するなど、優れた研究の影響力が認められたことを示しています。

 クラリベイト社は毎年、世界で最も影響力のある研究者(過去10年間で最も多く引用された研究者)を特定しており、2023年は、特定の21研究分野とクロスフィールド(複数の分野にまたがる)の研究者のうち、約0.1%にあたる約7000人が選出され、落谷教授はクロスフィールドで選出されました。なお、クロスフィールドで選出された国内の機関に所属している研究者は34名です。

ochiya.jpg
医学総合研究所 落谷孝広特任教授

 落谷教授は、マイクロRNAやエクソソーム研究の「がん」領域で世界をリードしています。その論文は「分子生物学」をはじめ数多くの研究分野において引用されており、複数分野で大きな影響力をもつ研究者が選ばれる「クロスフィールド」のカテゴリーにおいて選出されました。また、日本細胞外小胞学会(JSEV)の理事長を務め、エクソソームという、細胞が分泌する細胞外小胞によるがんなどの疾患メカニズムを解明し、診断や治療法開発につながる研究成果を生み出しており、落谷教授の論文は、基礎から臨床まで様々な研究論文に引用されています。



■Web of Science はこちらから>>

 https://clarivate.com/highly-cited-researchers/


■東京医科大学医学総合研究所 分子細胞治療研究部門

 ホームページはこちら>> http://tokyo-med-mcm.jp/

■落谷教授の直近のプレスリリース


  • 2023/07/10 卵巣がんに対する新しいバイオマーカーとして期待-ポリケトン鎖修飾ナノワイヤを用いた新たなエクソソーム捕捉法を開発-
    /news/2023/0710_100000003223.html
  • 2023/03/08 前立腺癌における新たな骨転移進展機構を解明 ~ エクソソームを標的とした新たな前立腺癌治療法への期待 ~
    /news/2023/0308_163000003143.html
  • 2022/12/07 血中マイクロRNAによって13種のがんを高精度に区別できることを実証 -世界最大のヒト血清マイクロRNAデータベースを公開-
    /news/2022/1207_153058003101.html
  • 2022/05/24 骨髄異形成症候群由来エクソソームによる骨髄微小環境を介した造血不全の新規メカニズムの解明?エクソソームの制御を基盤とした新規治療法の可能性?
    /news/2022/0524_150000002975.html
  • 2022/05/23 治療抵抗性多発性骨髄腫細胞が分泌する細胞外小胞によって薬剤感受性株が薬剤耐性を獲得することを発見 ~長期使用すると薬が効かなくなる仕組みの1つを解明~
    /news/2022/0523_140000002976.html
ページトップ